笑うって、すき
高校時代の友人がこちらにインターンシップを受けに来たということで、
それが終わってから久しぶりに顔を合わせた。
出会うまでがなかなかに大変で、某忠犬像がある駅で待ち合わせをしたのだが、私の想像していた改札と彼女の出た改札が異なっており、それを伝えるのにまず時間がかかった。
その上、彼女のスマートフォンの充電が残りわずかだったためそれも重なってとても焦った。もしかしたら、会えないのではないのか、と。
なんとかかんとかバッテリーが持ちこたえてくれたおかげで無事に会うことができた。
信号機を渡ったところで待っているといったのに、彼女はすごい形相でスタスタと通り過ぎるもんだからちょっぴりおっかなかった。
出会ってすぐの私たちの会話は、すでにちぐはぐで高校時代にタイムスリップしたような感覚になった。それが、楽しかった。
彼女は2日前に沖縄での研修から帰って来たばかり。出会ってすぐに渡されたのはかの有名なお土産、さんぴん茶であった。"さんぴん茶"と書かれた桃色の紙袋はビニール袋しか纏っておらず、まるで裸のような少し恥ずかしい気持ちになった。
沖縄での研修といったが、他大学の学生とともに交流会をしたそうだ。その結果、ストレスがたまり難聴になったそうだ。この話をされてしばらく笑いが止まらなかった。耳鼻科に行ったら、医者に「今後1週間はライブに行ったら、イヤフォンで音楽を聴くなどの行為は控えてください」と言われたそうだ。
だがしかし、今週末にTOEICのテストがあるそうで、
「わたしは絶対に聞くけどね、リスニングテストのために!」
と彼女は力一杯に言った。
言うことを聞けないらしい。
それからたわいもない会話を2時間弱続けたのだが、
今日イチ、パンチのきいた話は
"競馬場で馬券をアルバイトをしている"だった。
かっこいいなと思った、なかなかマニアックで素敵だと思った。
また、あの子に会いたい。
笑顔の絶えないあの子に。