閉じこもるのだ
今この文章を打ててるのもすごいくらい両腕がまるで他人のもののように感じてしまう。実際気分が毎日忙しなく変わっていくから本当に疲れる。心が全然追いつかない。
大学の授業がない日はほとんど家で過ごすことが当たり前になった。
一時期何の気を起こしてだか休みは外で過ごさないと勿体無いと馬鹿みたいに思っていたが、今ではそんなことはない。むしろ、明るい時間に明るい人、明るい街並み、笑顔を見るのが無理だ。
暗いから安心してその景色に頼ることができる。
ここ最近、すごく思うのが小さい欲求はその日のうちに消化しようということだ。
例えば昨日はすごくpockeyが食べたくて、学校帰りにドラッグストアで龍角散のど飴と一緒に買った。
お菓子くらいコンビニで買うべきかなと変なプライドがあって友人に相談したが、
「pockey一箱でもいいでしょ。何を買おうがその人の勝手じゃん」
と言われ納得し、変なところでプライドが高くなる自分がめちゃくちゃ恥ずかしくなったし、そう言ってもらえてすごく安心した。
そのpockeyはというと、すでに空箱がゴミ箱に投げ込まれている。
平らげた。噛み砕いた。チョコレートが私を安心させてくれた。
昼ごはんだった。
それから水しか飲んでない。
近所から香るカレーライスの材料の匂い、玉ねぎと肉を一緒に油で炒めてるであろう匂いにもそそられない。
今はただ毛布にくるまるだけだ。
とにかく眠い
こんな時間に眠くなられては困るのだ。
只今午後5時、もうすぐ晩御飯にしようというのに脳は「眠れー」と私に命令してくる。そんな脳に私は「起きろー」と念を送る。
出不精の私だが、2日に一回ほどのペースで近くのスーパーのウォーターサーバーに水を汲みに行く。近くといっても歩いて8分程かかる。
今日もそのためになんとかかんとか家の外に出た。
私以外誰も汲みにくる気配が一向になくて
(もしかしてここは自分しか使ってないのかも……)
と思ったが、ある日年配の女性が私の横に来て、
「ここはカードがいるのよね?」と尋ねてきた。私は「そうですよ」と答えた。すると、
「重いのに偉いわね」と言葉をもらった。その一言がたまらなく嬉しくなって、ついつい一人暮らしをしていて、ここの水がすごく役に立っているなんて聞かれてもいないことをベラベラと話してしまった。
普段、誰かと話す機会が全くないから思わず饒舌になった。
すんごくすんごく幸せだったのだ。
1分もないその一瞬がその日一日を素敵な日に彩ってくれたのだ。
ヨソはヨソ、ウチはウチの文化が根付く日本でこんなことが起きるとすこぶるハッピーになれちゃうわたしは素直で幸せ者だな。
私はもう一度その人に会うことができるだろうか。もし、会えたなら何を話したらいいんだろうか。
まあ、でも、会いたいなぁ。
お願い、
神さま。
ここだけの話
かれこれ10年ほどずーっと悩んでいる、
ニキビ問題。いや、すでに20を超えたから吹き出物問題と言うべきか。
中学生の頃はニキビで赤くなった額と頰がひたすらに嫌だった。
部活は吹奏楽部で夏の炎天下の中体力づくりのために外周を3周、いや5周、正確な回数は覚えてないが走らされた。
暑い日差しが肌に突き刺さり、
そのせいでみるみるうちにニキビができていった。そして、できたニキビが煩わしく、受験期になるとイライラでそれを潰すことも少なくなかった。
その結果、いま、跡が残ってしまった。
額はだいぶ綺麗になったが、問題は頰なのだ。
まして、近頃は栄養不足のせいで顎にも吹き出物ができており、
一生こいつらとは離れられないのかと思うほどだ。
顎の吹き出物で星座なんか紡げちゃいそうな勢いだ。
黒子で星座は聞いたことがあるが、吹き出物で星座は流石にちょっといい響きではない。
わたしの顔は夜空じゃないのよ。
笑うって、すき
高校時代の友人がこちらにインターンシップを受けに来たということで、
それが終わってから久しぶりに顔を合わせた。
出会うまでがなかなかに大変で、某忠犬像がある駅で待ち合わせをしたのだが、私の想像していた改札と彼女の出た改札が異なっており、それを伝えるのにまず時間がかかった。
その上、彼女のスマートフォンの充電が残りわずかだったためそれも重なってとても焦った。もしかしたら、会えないのではないのか、と。
なんとかかんとかバッテリーが持ちこたえてくれたおかげで無事に会うことができた。
信号機を渡ったところで待っているといったのに、彼女はすごい形相でスタスタと通り過ぎるもんだからちょっぴりおっかなかった。
出会ってすぐの私たちの会話は、すでにちぐはぐで高校時代にタイムスリップしたような感覚になった。それが、楽しかった。
彼女は2日前に沖縄での研修から帰って来たばかり。出会ってすぐに渡されたのはかの有名なお土産、さんぴん茶であった。"さんぴん茶"と書かれた桃色の紙袋はビニール袋しか纏っておらず、まるで裸のような少し恥ずかしい気持ちになった。
沖縄での研修といったが、他大学の学生とともに交流会をしたそうだ。その結果、ストレスがたまり難聴になったそうだ。この話をされてしばらく笑いが止まらなかった。耳鼻科に行ったら、医者に「今後1週間はライブに行ったら、イヤフォンで音楽を聴くなどの行為は控えてください」と言われたそうだ。
だがしかし、今週末にTOEICのテストがあるそうで、
「わたしは絶対に聞くけどね、リスニングテストのために!」
と彼女は力一杯に言った。
言うことを聞けないらしい。
それからたわいもない会話を2時間弱続けたのだが、
今日イチ、パンチのきいた話は
"競馬場で馬券をアルバイトをしている"だった。
かっこいいなと思った、なかなかマニアックで素敵だと思った。
また、あの子に会いたい。
笑顔の絶えないあの子に。
離れてくもの
私は相変わらずバイトもせず呑気に11時に起きる生活を送っている。
バイトをすることだけが大学生を忙しくすることではないとわかっている。もっと騒ぐような毎日というか、若者らしさというものがあるはずなんだ、普通なら。でも、私は隠居生活を始め出すようなそんな歳とった気持ちでいるのかもしれない。
本当はもっといろんな人に出会える毎日が欲しい。同年代ではなくて、男女も関係ない、なんかノーボーダーなそんな風な誰かに会いたい。
一日中1Kのこの狭い部屋で過ごすのは苦痛だ。休み放題だし、好きなことし放題だけど、それがかえって苦しい。暇は怖い。
そんな暇なのだから、誰かを誘って出かければいいじゃんと思う、よね。
だけど、人を誘うことに躊躇いがちな私は半径5キロの距離に住んでる子すら誘えない。前はその子とは仲が良くてべったらだったのに今はもうそんな風に戻れない。
精神状態の違いなのかもしれない。私は彼女のように顔が広いわけでもなく、誰にでも分け隔てなく接することができるほど器用じゃない。当たり障りのない会話も苦手だ。
彼女と二人っきりの空間が今は居心地が良いとは言えない。
だから、私は、私たちは自然と離れていってしまうのかもしれない。島々が年々わずかな距離ではあるが移動していくのと同じように。
08:25
今朝は久し振りに午前8時台に起きた。この頃、暑さで5時とか6時に目が覚めてそのあと二度寝、三度寝と続けて結局午前を潰してしまうという毎日だったから今日はよく頑張ったぞ、自分。
それから朝ごはんを食べて、支度をして、
・ガスと水道の支払いを口座振替にするための封筒をポストに投函
・水道料金の支払い
・近所のスーパーまで水を汲みに行く
という三つのクエストをこなした。
帰り道、"ソフトクリーム280円"の誘惑がちらついたがなんとかこらえて家まで辿りついた。
午後には回線工事のおじさんがやって来た。あんまりにもタバコ臭すぎて背中に飛び蹴りしてやろうかと思った。ヘビースモーカーめ。
すぐに使えると思ったインターネットは使えず、悪戦苦闘しながらもなんとか設定を試みるも撃沈。そんな自分に嫌気がさして思わず壁に向かってスリッパを投げてしまった。そのあと、涙を流して知らんうちに寝てしまってた。悔しかったんだ。自分一人の無力さを痛感した。
夜には人参入りの卵焼きと、人参と大根、油揚げ、それから豆腐入りの味噌汁を作った。あったかくて美味しかった。ご飯を作っているときはいい気持ちも嫌な気持ちも忘れられる。最高だ。
疲れたからいつもより早めにシャワーを浴びて今の今まで映画『ソラニン』を観ていた。もう何回目だろうか。初めて観たのは初めての彼氏と彼氏の部屋でだった。あー、またアイツが出てくるよ。
大好きだったんだよ、くそーー!!!